4月 教室の庭は、桜、椿、藤の花と百花繚乱。そんなある日の教室の様子です。
この日初めましての女の子ふたり。年が近いこともありすぐに打ち解けました。
タケノコを掘りに行ったり、竹で工作をしながら楽しそうに一緒に過ごしていましたが、気づくと庭に姿がありません。
部屋の中に行ってみると、何やら二人で作っている様子です。覗き込んでみると、そこには庭でとってきた花たちに囲まれたふたりの姿が描かれていました。
一枚の紙にふたりで創り上げた物語には、彼女たちが過ごした素敵な一日が綴られていたのです。
「語る」という行為は言葉だけではなく、こんな風にモノを創ることによって語られることもあります。面と向かっては話せない子も絵を通してなら内面を見せてくれるかもしれません。
絵を通して語る言葉、物語の意味、その子のことをよく知りたいなら、そっと描くそばに寄り添って耳を傾けてあげて欲しいと思います。