先人の知恵から学ぶこと

梅開く

年が明けて寒さは続いていますが、春の気配を感じる日も増えてきました。       
日差しが暖かい日は庭で過ごすことが多くなり、梅の木の変化や、訪れる小鳥に心和まされています。
さて、今年に入ってのレッスンは何をしているかといいますと、墨でお絵描きや凧づくり、竹工作と、日本らしい創作や遊びをしています。

墨は水の量や描き方によって濃淡が出たり、滲みやかすれ、線で繊細さや力強さも表現できて、西洋画にはない面白さがあります。

和紙に墨で絵を描き凧づくりもしました。日が暮れかけていましたが、作ったら上げたくなるのが当たり前。ところが外に出るといつのまにか吹雪になっていました!
大人は臆しましたが子供は関係ありません。。。庭をかけまわる子供たちを見て、「子供は風の子」という言葉をしみじみと思い浮かべたのでした。

竹を使った工作では弓矢づくりにも挑戦しました。弓矢から子供たちの発想が広がり、矢筒を作ったり、弓矢すごろく(弓矢が落ちた所まで進める)にまで展開しました。

小学1年生の男の子は、竹を器にしたフラワーアレンジメントに挑戦。もうすぐ誕生日のお母さんにプレゼントを贈りたいそうです。
材料は庭から調達することに。お母さんの喜ぶ顔を想い浮かべながら、摘んできた草花を竹の器に生けていきます。最後は竹を人形に見立てて、おめでとうのメッセージを飾りました。

後日ご家庭のほうから、飾っているお写真を頂き、私たちもほっこりとした気持ちになりました。

生け花を家で飾ってくれたよ

そして、まだまだ竹工作のブームは続きそう。。。
船、竹トンボ、うぐいす笛など、昔の人の知恵に触れながら、大人も子供と一緒になって「あ~でもない、こ~でもない」と頭をひねっています。

木を使った工作は、鋸や小刀、電動ドリルなど、使い方を間違うと危険な道具がありますが、子ども達の興味に合わせて大人と一緒に使う経験も沢山取り入れています。

様々な道具や手段を知ることで、自分がイメージした形やゴールに近づける可能性が更に広がっていくと思います。

先人たちのように、ゼロからモノを生み出す時、道具や素材の特性や能力を知り、どのように活用していくか。学ぶためには実際に体験して試行錯誤していくことが何よりでしょう。